雑感039

★雑感（不定期更新）
　古いものは、下へ下へ。

第347回●兵どもが夢の跡２　　　　　　　　2005.10.31(月) ●建て替え２　前回の続きになるが、私が通っていた幼稚園も姿を変えていた。私の小学校時代に裏の方（主観的表現だが）へ建ったビルを残し、元々あった園舎は無くなった。Googleマップでの建物の形状から、昔の建物がそのまま別の施設になったとも考えられる。（私が通っていた当時）270人の園児を抱える幼稚園を、20人足らずの職員で運営していたのだから、大したものだ。月謝だけでも、年商○○円。そこに、入園料や、色々買わされた品物についての業者からのバック（あればの話だが）を加えたら、そりゃ、ビルも建つというものだ。金持ちが行くような幼稚園ではなかったので、寄付金の類は無かったが、それでもずいぶん儲かったろう。　小学校と同じように、この幼稚園もかなりスケールダウンした。まあ、小学校の場合は、バイパスの向こう（主観的表現だが）のニュータウン（？）建設による爆発的児童増加があったが、幼稚園の方は我々の時代でもうピークだったろう。それにしても、少子化は免れぬ。　当時住んでいた家のすぐ近所に、11階建てのマンションが建った。築５年だという。その物件から、１階の3LDKと11階の4LDKが売りに出ていた。前者が約2800万円、後者が約3500万円。ほとんど25年前と同じ水準まで値下がりしたようだ。　びっくりするほど狭い建売住宅が、学校の横に2000万円前後で売り出されたのを思い出す。　べつに、今、あの場所へ帰る意味は無いが、その11階へ引っ越せば、当時１階の窓からしか見ることが出来なかった幼稚園や小学校、いや駅舎や、遥か松原団地まで見通せるかもしれない。ま、みんな変わってしまって、今さら意味もないのだけれど。 ●タイガー＆ドラゴン　こちらでも放送され、先日最終回を迎えた。クドカンのドラマを観ていつも思うことがある。テクニックの凄さはひしひしと感じるのだが、面白いかと言われると疑問が残るのである。 ●ドラゴン桜　これも放送され、昨日、最終回を迎えた。ドラマ部分は極めて平凡で、それぞれの人物像も類型的であったと思う。ただ、東大入試というテーマにおいてのみ、非凡な作品だった。　原作も、ストーリーより東大入試のための勉強法に読者の興味が集中したというのが頷ける。　これまでも、受験をテーマにしたドラマはたくさんあった筈だが、はじめて東大の実像を知ることができた気がする。それはあたかも、無数の刑事ドラマの後につくられた『踊る！大捜査線』ではじめて警察のシステムが明らかになったことのようである。 ●宮廷女官チャングムの誓い　ついに最終回を迎えた。最後の最後まで無理やりと思われる強引なストーリー展開を突き通したのが素晴らしい。第346回●兵どもが夢の跡　　　　　　　　　2005.10.30(日) ●杉崎美香、六たび　今日もアマゾンの売り上げで上位をキープしている。20代アイドルの需要は、一般に考えられているより遥かに大きいのかもしれない。　しばらく前、２ちゃんねるに、（彼女を）浜崎あゆみと同い年だとバカにした書き込みがあった。バリバリのアイドル（？）の浜崎に比べ、杉崎はもうオバさんじゃないかという趣旨だろう。　だが、私は逆の感想を持った。最近、浜崎も老けたなぁ、と思っていたら、もう26歳になっていたのだな。ドラマ『未成年』から10 年ぐらい経つだろうか。悪く言うつもりはないが、若作りのままだとかえって無理が感じられる。　余談だが、最近、TOKIOの国分太一もドッと老けた。ずっと少年のようだったのが、急にオッサンに変わった。当たり前の30男の顔だが、急に老けたという感じがしてしまう。　閑話休題。逆の感想とは、杉崎美香の方が若く見えるというものだ。同じ26歳として並べてみれば、浜崎の方が若く見えると答える人が多いだろう。だが、そうした条件無しに、２人を別々に見たとすれば、どうだろうか？　食糧事情からか、昔に比べて人は若くなった。30代でおじさん、おばさんといった雰囲気の人は少なく、40代でも青年のようである。しかし、半分は若作りのせいなのだ。シワがたくさんあっても、20 歳の格好をする。若々しさより、若い人より劣っていることを宣伝しているかのようだ。 ●建て替え　今日、Googleマップを眺めていて、私がかつて通っていた小学校が建て替えられていたことを知った。色々ある航空写真や衛星写真では元の姿であり、他の地図サイトで見ても建物の形に変化は無い。 Googleマップのマップモードのみが、違っていたのである。　恐らく、建て替えたばかりなのだろう。今まで建っていれば、旧校舎は築40年近い。新校舎も築35年程度にはなる。老朽化も当然である。　検索してみると、校舎建て替えの記述は見つからなかったが、新しい校舎の写真が１枚出てきた。　それは、以前のものと90度向きが変わっていた。恐らく、元の校舎を半分使用しつつ、校庭の空いている場所に別の校舎を建てるという工夫から来ているのだろう。　小さな写真と、マップに描かれた建物の形状から、かなりスケールダウンしたことがうかがえた。　旧校舎15教室に増築9教室、新校舎14教室、さらにプレハブは最終的に19教室に達した。計55教室には推定2500人が集っていた。　小１の時、集団登校の班が16人ぐらいいて、仕方なく２列に並んで登校していたのが、小６の時は確か５人にまで減っていた。1980 年、喧噪の時代は既に終わっていたのかもしれない。　これから入学してくる子供たちは、かつての大きな校舎も、建ち並んだプレハブ教室も知らずに過ごす。兵どもが夢の跡。 ●再セットアップ３　取り敢えず、問題なく稼働中。Windowsの更新が原因なのは、これでほぼ確実となった。セキュリティの問題は残るが、動かないのだから他に選択肢は無い。　このマシンの買い取り額を調べるため、NECと某ショップに見積もりを依頼。ショップの回答は、まあ、こんなものかという値段。 NECの方は、安いだろうとは予想していたが、まったくお話にならない。　１年サイクルで買い換えたら損なのは分かる。が、今、このPC並のマシンを買おうとすると、去年とほとんど変わらないことを知って愕然とした。PCも下げ止まったのかな。　もっとイヤなのが、これ以上のスペックを求めても満足いくものが見つからないことだ。自慢ではない。１年前のハイエンド機が、今でもハイエンドで通用するのは悲しい。第345回●再セットアップの蟻地獄２　　　　2005.10.29(土) ●杉崎美香、五たび　なんだか、えらい騒ぎに発展してきた。掲示板の書き込みなど、どうせいつものアンチの仕業に過ぎないと思うのだが……。　そんな中、アマゾンではついに安倍なつみを抜いて、タレント写真集１位になった。そんなに人気があるのだろうか？　一時期、めざましどようびに出ていたものの、関東ローカルの早朝だけで、知名度自体がそんなにあるとは思えない。関連ページ→　Yahoo!ニュース『杉崎美香“危害予告”でイベント中止』 ●再セットアップ２　Ｄドライブの件は無事解決し、バックアップしたデータも復元できた。しかし、今朝、再びフリーズ。　疑っていた原因の一つだったが、どうやらWindowsの自動更新が怪しいようだ。　もう１台のWindows XPマシン（VAIO）にも同じと思われるものをインストールしたが、こちらは問題なし。だからVALUESTARでも問題ないという保証はない。使い始めて１年も経たないが、どうしてもインストール出来なかったものが、VAIOでは簡単にインストールできたという経験が３回ある。　同じWindowsマシンでも、メーカーPCはとかくクセが強いというから、今回もそのせいか。何かが、SmartVision BSとぶつかっているようである。あるいは、RADIONも絡んでいるかもしれない。同じ組み合わせで使っている人は少なそうだし、他に原因があるのかもしれない。　ともあれ、システムの復元で昨日の状態へ戻し、取り敢えず動くようにはなった。テレビ視聴、録画の関係上、合間を縫っての作業となり、余計に疲労した。　明日、またフリーズしたら、また再セットアップして、今度は完全にプレーンな状態でチェックしてみなければならない。厄介だ。第344回●再セットアップの蟻地獄　　　　　2005.10.28(金) ●杉崎美香、四たび　今朝、本で14位、タレント写真集で2位にまで躍進していた。昨日、ニュースサイトに載ったからだろう。話題性は関係ない。アマゾンという限られた世界であっても、売り上げはウソをつかない。　タレント写真集の上位は、だいたい新発売のものが並んでいるが、ドラマ主演の影響か、１年半も前に出た沢尻エリカが上位に来ている。　それにつけても、ハロプロは強い。１位不動の安倍なつみは、初回特典狙いの予約だとしても、他のメンバーもずいぶん長くランクインしている。５期、６期メンバーなんて、世間的な認知度はそうとう低く、ランクインしている他のグラビアアイドル程度だと思うのだが……。 ●キティホーク退役　いよいよ、日本にも原子力空母がやってくる。大歓迎とは言わないが、やっぱり、空母は原子力だろう。ニミッツ級空母には、大量の燃料が積み込まれている。原子炉は30年ぐらい炉心交換無しで稼働するが、艦載機用の燃料が必要なのである。キティホークの場合、航行用と艦載機用の燃料を積んでいるのだから、効率の悪いこと甚だしい。 ●再セットアップ　ここ数日、メインPCが不調だった。毎日、システムの復元を行って辛うじて動く状態を保っていたが、今日は時間があるので再セットアップを行うことにした。　このPCでは３度目の再セットアップ。慣れた作業だし、事前にバックアップもできた。　ところが、再セットアップ後、なぜかインターネットに接続できず、やむなく再び再セットアップ。が、今度はＤドライブが消えてしまい、バックアップデータを復元することができない。パーティションは確かにあるのだが、電源を再投入しても認識されない。　いっそのこと、パーティションを切り直す手もあるが、再セットアップ用のデータも消えてしまう。DVD-Rにバックアップは取ってあるものの、今後のためにもこの領域を捨てたくはない。　マニュアルには例によって何も書かれていないので、Ｄドライブのパーティションを解放してまた確保するという基本的な方法すら解らない。バックアップデータを捨てるなら、この小さな領域ごと捨ててしまうという選択肢もある。　現在、Ｃドライブのみの再セットアップを実行中。同じ操作で、Ｄドライブが死んだのだから、再び認識される可能性もあるはずだ。逆もまた真なり。　何にせよ、今日の作業はまもなくタイムリミット。取り敢えず動くようにはしなければならない。CSやBSの録画、視聴はメインPCでしか出来ないからだ。　尚、バックアップ復元のかねあいで、本日午後１時以降のメールをまだ受信していないので、回答は明日になります。　簡単な作業にほど、とんでもない落とし穴が潜んでいる。第343回●杉崎美香VS森絵梨佳　　　　　　　2005.10.27(木) ●プラモをつくろうCUSTOM 　CSフジテレビ721で放送中の、プロモデラーがプラモデルをつくる番組である。第12回はついに宇宙戦艦ヤマトが登場。ほとんど忘れられた作品にも関わらず、ここで取り上げられるとは光栄の至り。 ●松崎しげる「♪愛してるって最近言わなくなったのは……」というゴスペラーズの曲があった。これを聴いた時、真っ先に思い浮かんだのが、松崎しげるだった。「最近」が抜けているが、その後のフレーズもほとんど同じ曲があったからである。　松崎しげるといえば『愛のメモリー』がヒットしすぎたため、若い人には一発屋の印象が強いと思うが、70年代後半には結構ヒットした曲があった。とはいえ、リアルタイムで聴いていた私でさえ、そのほとんどを忘れており、問題の曲が何だったか思い出せないままだった。　やはり、CSフジテレビ721の『夜のヒットスタジオ』第71回で、松崎しげるの『俺の愛し方』が放送され、ようやく判明したというわけだ。パクリとまでは言わないが、あれを聴くたびに二番煎じだなぁ、と思う。　曲の方はゴスペラーズとは全く違い、絶叫型の松崎しげるらしく激しいものだ。 ●杉崎美香、三たび　今朝、アマゾンで見たら順位が大きく後退していた。だが、それは品切れのためであった（！）。夕方には、24時間以内に発送に変わっていて、アマゾンの対応の素早さを感じさせた。　そして、今日はタレント写真集４位の彼女の直後に、森絵梨佳の写真集がランクインしてきた。立場は違えど、二人とも写真集を出すまでずいぶん遠回りしてきたものだ。　知名度でこそ仮面ライダー響鬼以外、一般にアピールするところはないが、売れ筋かどうかでは森絵梨佳の方が数段上だろう。　奇しくも同じワニブックスで、価格もほぼ同じ。ファン層はあまりかぶらないので、直接競合はしないだろうが……。いや、今はアイドル不在の時代。昔の理屈で、中高校生が3000円近くする写真集を買うとは限らないな。案外ファン層かぶってるのかも。ＥＲＩＫＡ新津保建秀（撮影）2,940円第342回●ゲーデル、エッシャー、バッハ　　2005.10.26(水) ●杉崎美香、進撃す　１時間毎の更新だから最高位は知らないが、今朝、アマゾンで、本の中で70位、タレント写真集の中で2位（1位安倍なつみ、3位田中れいな）にまで上昇していた。発売直後の瞬間風速としても、アイドルじゃないのと、ろくな宣伝もしていないことを考えれば、とんでもない快挙である。さっき見たら、かなり下降していたが、仕方ない。　自分は買わないで応援だけするのも気が引けるし、ここでは、アマゾンではなくbk1へリンクを張っているのも気が引けるが……。 ●ゲーデル、エッシャー、バッハ　20年近く前だったか、ずいぶん話題になった分厚い本がある。これを読むのがインテリの証明と、私も図書館で借りてきた。あまりに分厚いので全部読むことが出来ず、内容もすっかり忘れてしまった。あの名著（？）が再発売されたっ！！　インテリ諸君はこういうのを読まないと。ゲーデル，エッシャー，バッハダグラス・Ｒ．ホフスタッター著 / 野崎昭弘訳 / はやしはじめ訳 / 柳瀬尚紀訳　6,090円＃本当はブログに書けばいいのだが、HTMLを書く画面とプレビュ＃ーを行き来するとHTMLが勝手に書き換わったりして、編集が面＃倒なんだよなぁ。 ●ノーマル狭小住宅　都心の狭小住宅には、感心する。建築家による流行りのスタイルではなく、一般的な建売住宅の方にである。↓のサイトで、都心の一戸建て住宅を検索すると、いくらでも出てくる。　どれもこれも、信じがたいほど部屋や水回りが密集している。その窮屈さは、間取り図を見ただけで息苦しくなり、住む気が失せるほどである。　とはいえ、そのほとんどが安易なワンルーム化を行わず、難題に挑戦しているのが良い。独り暮らしならまだしも、浴室と洗面所とトイレが一つの空間なんてものは、不便以外の何ものでもないのだ。　こうした間取り図を眺めつつ、知らず知らずのうちに、自分が贅沢になってしまったことに思い至った。LDK以外は６畳以下の部屋ばかりで、トイレも階段下で１畳も無い。外もカーポート以外、庭と呼べるスペースも無い。　それでも、私が25年前まで住んでいた家に比べれば、ずいぶん豪華である。　福井の建売住宅は、中心市街地で平均50坪、郊外で70坪ほどの土地に、カーポートは２～３台分用意される。家の床面積は都心のそれと大差無いが、変形した部屋は少なく、廊下やホールが広々している。注文住宅となれば、そんな規模では済まない。床面積50～60 坪、あるいはそれ以上の住宅が無数にある。資産家というわけではない、庶民の家でである。それは、25年前も同様だった。　一方、25年前の草加では、カーポート（または車庫）の無い家が多かった。空き地があちこちにあったので、車は近所のそうした場所を借りて置いていた。20坪程度の土地では、車１台分のスペースを確保するのも難しい。昭和30～40年代の家だから、マイカーを持つのは金持ちという感覚だったろう。電車に乗ればどこへでも行ける環境のせいもある。　１階は和室１間にDKか、和室２間にキッチン。２階は和室１間か２間。という家が多かった。昭和50年代以降の建売住宅はもう少し大型化したが、現在よくある広すぎるLDKまで、時代は変わっていっても、必要な部屋数は変わっていない気がする。　とはいえ、６畳洋間の主寝室とはどうしたものか？　和室で布団なら２～３人寝られるが、洋間ではベッド２つ置いたらタンスも入らない。　苦心した間取りは買うが、やっぱり、こういう家には住めないよなぁ。広い家に慣れてしまっただけなのか、現代の一般的なライフスタイル（ベッド、家電の充実と大型化）に、建売住宅の間取りが追従できないのか。どちらかは分からないが。関連ページ→　リクルート『住宅情報ナビ』 ●Googleマップ　東京ローカルの企画かいな。地方の衛星画像は荒すぎて、何がなんだか分からない。ま、高層ビルなんかを見ると感動するから、いいけど。細かい画像と荒い画像の境目に遭遇するのもまた感動。関連ページ→　Googleマップ第341回●特選サスペンス最終回　　　　　　2005.10.25(火) ●杉崎美香　こちらでは、めざにゅ～は放送されていないが、めざましテレビで取り上げてくれたので、ある程度内容を知ることができた。君に届きますように　杉崎美香フォトエッセイ唐木貴央撮影　2,835円 ●危険なアネキ　第２話に来て、このドラマのスタイルがはっきり見えてきた。第１話より格段に良い。ただ、マンガが原作かと思うほど、どの人物にも明快なキャラ設定が見えるのが、少々わざとらしく感じられる。　やはり、伊東美咲が30歳前後のトップ女優に最も近いポジションに立ったといえるだろう。他には、仲間由紀恵ぐらいしか思いつかない。実績では菅野美穂という線もあるが、あまりに独自路線すぎる。　山口智子は無論、中山美穂でもブランクが長いし、飯島直子、奥菜恵も旬を過ぎた。旬という意味では松嶋菜々子もそろそろ限界だろう。　竹内結子は産休だし、矢田亜希子は違った意味で危ない状況に陥った。長谷川京子は、しばらく前に出た謎の「意外と不人気」報道で一歩後退した感がある。ヘタなスキャンダルより、ダメージが大きい。　だが、30前後の女優がトップに君臨する時代も、まもなく終わるかもしれない。昨今のキムタク不人気報道や、ジャニーズの20歳前後の人たちの台頭で、ドラマのキャスティングが若返っていくことは十分考えられる。 ●特選サスペンス　日テレ火９の２時間サスペンスは、結局18日と今日の２回だけで終わるのか。内容的にも、今日を『火曜サスペンス劇場』の最終回とした方がスッキリした気がする。間に、改変期の特番が挟まるのを嫌ったのだろうか？　釈然としない。　来週から、いよいよ『DRAMA COMPLEX』が始まる。第１回の『火垂るの墓』には疑問が残るが、その後のラインアップは面白そうだ。　11月8日の『“理由”日テレヴァージョン』には、なぜかバードと西尾由佳理も出る。15日は『いぬのえいが特別版』。22日は『ふたつの祖国～東京・ソウル愛と哀しみの絆』。さて、実際に面白いかどうかは、観てみなければ分からないが。『火垂るの墓』も、↓を見ると結構いい感じ。井上由美子脚本なら、うまくまとまっているかも。関連ページ→　日本テレビ『火垂るの墓』 ●後藤真希は強いか弱いか　ようやく、週間の順位で１位になったか。あまりにも長い。休業を除けば、これほど長期間を挟んで１位になった例は珍しいのではなかろうか。　また、後藤真希は、モーニング娘。、プッチモニ、後藤真希、ごまっとう、DEF.DIVAの５つの形態で１位になったという。これも凄い。が、逆にいえば、去年の後浦なつみや毎年夏季限定のシャッフルユニットでは１位を取っていないことになり、寂しさも感じる。関連ページ→　ORICON STYLE『DEF.DIVA、ハロプロの2年半ぶり首位に貢献！』第340回●塀を乗り越えろ！　　　　　　　　2005.10.24(月) ●正しい恋愛のススメ　浜丘麻矢が出ていた。久しぶりに見たが、この前に見たのも、この枠のドラマだった気がする。 ●草加市２題　辰巳琢郎のリフォームの魔法で、埼玉県草加市の家が紹介された。近くに高架化された電車が走っていたが、どの辺かは分からない。なにしろ、その家も周囲の家も1980年代後半以降の様式で、知った建物は皆無である。ひょっとすると、近所かもしれない。　先日書いた航空写真のサイトで、私が引っ越して何年か後の草加駅前を見ると、私が最初に住んでいたアパートが駅前広場になっていた。その近所に住み、家族ぐるみの付き合いだった人が、立ち退きにあったというのも頷ける。窓のすぐ下がプラットホームという立地だったが、改札は逆だし、アパート前の道路も反対側へ向かっていたため、歩くと数分はかかった。　今日、とくダネを見ていたら、また草加市が出てきた。運動能力の極端に低い子供たちが続出していて、運動の教室や家庭教師がいるという話だ。２、３年ほど前から何度か話題になるが、状況は好転していないらしい。　しかし、前転が出来ないのはまだしも、走るのもまともに走れない子供がいるとは、驚いた。肉体的な問題は無いのだという。全員が遅くなっているわけではなく、こうした極端に遅い子供がいるために、平均タイムが恐ろしく遅くなっているのだろう。　私も、走るのが遅かった。小３で初めて50m走を計測し、9.2秒だったことを覚えている。無論、男子のクラス平均より遅い。だが、今は４年生の平均が9.7秒だという。信じがたい数字だ。　なにも、自分より運動の出来ない人を捕まえてバカにしようという話ではない。昔、クラスで最低レベルだった私でさえ、現代の水準では平均に近いことに、危機感がある。　小学校の頃、遊んでいるときに、みんな高い塀を、冬ソナのヨン様よろしく軽々と乗り越えていく中で、私ひとり立ち往生したなど、困った経験は１度や２度ではなかった。　だから、今日、紹介されたような子供たちは、日常生活もままならず、しなくても済むケガもするのではないかと、心配なのだ。　ところで、えらく広いグラウンドが出てきたが、やっぱり、どこかは分からない。少々、寂しい気分である。 ●雑感　今日は明け方から頭痛。眠ろうにも眠れず、起きようにも起きあがれず。色々書こうと思ったが、また明日以降。第339回●六本木ヒルズのシンボル性　　　　2005.10.23(日) ●六本木ヒルズ×バンキシャ　只今、六本木ヒルズ・レジデンスの取材が放送されている。あのコンパクトなメゾネットのプランは、竣工当時よく雑誌などで取り上げられたものだ。　そして、今、菊川怜がパネルで紹介しているやつは、名前忘れたけど馬とか持ってる豪快な社長とか、NIGOとかが住んでいるプランである。恐らく、レジデンスB、Cに各２つずつあると思われる。　その他のプランなど、ヘタをすると住人より私の方が詳しいかもしれないな。なんとも情けないことではあるが……。　9.11の頃、日本であんなテロが起こるとすれば、新宿の都庁周辺のビル群ではないかと言われたものだ。新宿が東京の中心というのが、日本人に共通する認識であった。　ところが、ほんの数年で六本木ヒルズが東京の中心というイメージに変わった。都心で暮らす人には違うかもしれないが、我々のような地方在住者や外国から見れば、そういうイメージだ。　それは、ヒルズ族と呼ばれる金持ちたちが働き、暮らしているという以上に、建物のシンボル性が大きい。　六本木ヒルズ・森タワーの初期案は、たまご形の円柱というコンセプトは現行のままだが、今ひとつ冴えないデザインだった。ちょうど、アニメの設定資料の準備稿で、波動砲の無いヤマトや、変なカラーリングのガンダムを見た時のガッカリ感である。プレゼン用か何かのイラストだろうから、既にかなり練られているはずなのに、いかがなものか……。　２棟のタワーマンション（レジデンスB、C）も、正方形の細長いツインタワーなのは同じだが、外壁は白っぽく、今ほどクールではなかった。　超高層ビルを核とした新しい街の開発は、都心にいくつかあり、今後もいくつか誕生するのだが、六本木ヒルズほどシンボリックな建物は存在しない。　そう考えると、あの場所は今後も狙われる危険を抱え続けるのではないかと不安である。　ちょっと間の抜けた六本木ヒルズ初期案は、↓でどうぞ。東京プロジェクト平本一雄編著 / 東大都市工都市再生研究会著 / 東京工科大都市メディア研究会著　5000円第338回●デストロイヤー艦　　　　　　　　2005.10.22(土) ●くりぃむしちゅーのたりらリラーン　たとえからドラマのベタシーンに内容が一新したが、これはこれで面白い。だけど、以前に比べて予算を食い過ぎるんじゃないかと心配だ。 ●第20回国民文化祭・ふくい2005 　しばらく前からテレビCFで宣伝していたが、何だかよく分からないうちに本日開幕となった。こんな大規模なイベントが20年も続いていたとは、全く知らなかった。関連ページ→　第20回国民文化祭・ふくい2005 ●激安吹奏楽CD 　6枚組3000円っていうのは、大ヒットしたクラシックダイジェスト盤を意識しているのだろうか？関連ページ→　『楽天市場』吹奏楽専門ショップ～Band Power～「全日本吹奏楽2003　金賞団体の競演【CD6枚組】」 ●デストロイヤー艦　ガミラスのデストロイヤー艦は、宇宙戦艦ヤマトシリーズの中で最も多くの作品に登場する、最もありふれた艦である。緑色の船体に黄色～オレンジのグラデーションの大きな目（？）のデザインは、昆虫を思わせる。　一説によると、敵メカが初めて量産型になったのが宇宙戦艦ヤマトであり、その記念すべき敵メカこそが、デストロイヤー艦である。　大きな目が２つあるデストロイヤー艦（駆逐型デストロイヤー）が、画面上では最も多く登場するのだが、目が４つの高速巡洋型クルーザーや、目が６つの駆逐型ミサイル艦というバリエーションも存在した。　ある資料によれば、デストロイヤー艦の全長は72m。他の２つは未設定のようである。このキットでは同サイズになっているが、それが正しいのかどうかは判らない。　ひょっとすると、ヤマト２以降見かけない（画面に登場したかもしれないが）ミサイル艦や巡洋型クルーザーは、地球攻略戦用のカスタム仕様なのかもしれない。　パート１のドメル艦隊の３隻の三段空母は、異なる３つの戦線から招集されたものであり、ヤマト２や新たなる旅立ちにも登場する。だから、三段空母はガミラスではありふれた艦で、ヤマト２以降登場しない円盤に４本腕の高速空母の方が、特別な艦なのかもしれない。　地球攻略は、当時のガミラスで最大級の国家プロジェクトである。当初、地球に人類の奴隷化を要求したが拒否されたという経緯もあり、人類殲滅には大変な力を注いだはずなのだ。　デスラーが、強さも定かでないヤマトを出航前から知っていたこと。新型ミサイルの試射を兼ねてヤマト撃滅を試みたシュルツが、わざわざデスラーに作戦の許可を仰いだことからも、プロジェクトの重大性がうかがえる。これは、ヤマト云々より地球へのダメージを考えての確認だったのだろうが。　そう考えていくと、ファースト・ガンダム並にメカ論が展開できるのではなかろうか？　なぜ、冥王星基地に三段空母ではなく高速空母が配備されたのか、なぜ、シュルツは波動砲以外では互角以上の火力を持つ艦でわざわざヤマトに特攻したのか等々。　他にも、冥王星基地で明らかになった反射衛星砲の欠陥が、ガルマン・ガミラスになってから新反射衛星砲として克服されていたり、ドメル将軍が考案した瞬間物資移送機とそれを使った戦法を、その後デスラー自らが使う等の技術の伝承も興味深い。関連ページ→　Hobby Wonderland『ガミラス宇宙艦隊の中核をなす駆逐艦を商品化』第337回●マイブームの終わり　　　　　　　2005.10.21(金) ●ハウジング『ハウジング』12月号が届く。住宅雑誌は、11月号ではなくもう12 月号なのだ。今号で定期購読が終わるが、継続はしないだろう。　最近、820円やら500円に値下げされたものの、ここ２～３年ジワジワと薄くなってきた。これでは、買い得感があるのか無いのか分からない。　幸い、今月号は久々に厚い。といっても、厚さにだけこだわっているのではない。最近、魅力的な新型が少なくなり、つまらなくなったのが、継続しない理由である。　ハウスメーカーも大手は総じてマンネリで、ヘーベルハウスが辛うじて挑戦的と思える程度。むしろ、無個性で安いだけが取り柄だった弱小メーカーの方が、面白いモデルを出してきている。それとて、住宅の概念を変えるような革新的なものではなく、どこかで見たようなものばかりだ。　庶民が建てる量産住宅の情報誌というスタンスだから止むを得ないが、数年前まではもっと面白いモデルがたくさん出ていた。　こうなってくると、建築家による一点ものの住宅を、ハウスメーカーでもやろうというだけの話になり、プロダクトデザインとしての量産住宅は姿を消してしまう。　最近は、住宅においても「個性」という言葉に施主が踊らされている気がする。意地悪く言えば、何通りかある流行りのスタイルのどれかに、自分で選んだ内装、外装、設備を施すというだけの話である。　そもそも、素人が集まって２、３ヶ月考えたくらいで、住みやすい間取りが完成する筈がないのだ。平面の間取り図は一見簡単そうだが、実際は奥が深い。　ハウスメーカーがそれを提示出来なくなってきている現代は、非常に危険である。ハウスメーカーの営業マンを追ったドキュメント番組で、新人が契約を取り、大きな二世帯住宅を設計する件があった。しかし、途中で先輩営業マンに「これでは光が入らずホールが薄暗くなる」と注意されたりする。　新人ならではの頼りなさは微笑ましいが、施主の立場とすれば、愕然とするエピソードである。実際、建築には素人同然の営業マンが間取りを考え、設計部がそのまま設計図にするという例は多いようだ。施主と営業マンが話し合って決めていくのだから、そうならざるを得ない。　悪意が無いだけに始末に悪い。一度建ててしまってからでは、リフォームしても使い勝手の悪さを解消するのは容易ではない。施主に金が無かったり、狭小地で増築不能の場合は深刻だ。　ハウジングには、毎月ではないが、失敗談が間取り図とともに掲載されている。プロならあり得ないような下らない設計ミスが多い。　メーカーの設計部が研究を重ねた間取りを選ぶか、いっそのこと、建築家に家づくりを依頼するかしか無い。極論かもしれないが、家を建てるならリスクは最小にしたい。ちなみに、うちは前者を選択した。　これで、定期購読を止めた雑誌が３誌。私の中の雑誌ブームも近々終わりか。 ●ブルーレイディスク　HD DVDよりブルーレイディスク（BD）の方がスペック的にも商業的にも優位にあるようだ。しかし、ここへ来て、今まで語られなかった著作権保護機能について、BDは制約が多くパソコンで扱うには問題があるという話が出てきた。　具体的に何が不都合なのかは知らないが、イヤな話には違いない。デジタル放送のコピーワンスにしても、チューナーカードで縛る（録画したカード（PC）以外では再生不能）のか、B-CASカードで縛るのか、コピーで縛るのか、編集や再エンコードで縛るのか、決まりが無いために、ユーザーは何重もの不自由を強いられる羽目になった。　次世代DVDはハリウッド映画を見るだけでなく、録画したテレビ番組の記録にも使うわけで、不安は増すばかりである。第336回●危険なアネキ　　　　　　　　　　2005.10.19(水) ●危険なアネキ　お約束のプリティ・ウーマン・ネタはいいが、最初から綺麗な状態では効果無し。プリティ・ウーマンを知らない人には、意味不明だろう。かといって、田舎臭くあか抜けない姿で登場するのは、あざとい。　不細工が綺麗に変身するのなら、特殊メイク（？）で簡単に出来るが、元々「顔だけは良い」が水商売向きでない風貌となると、どんな映像にすればいいのか分からない。　鬼嫁日記以上のドタバタぶりも、視聴者の感情移入を拒む。制作者と視聴者の溝が埋まればノリにノッたドラマになるが、そうでなければ寒い結末となるだろう。　このドラマでは、伊東美咲の責任が圧倒的に大きくならざるを得ない。電車男では、作品の話題性と独創的な演出に助けられたが、今回は初めから強い逆風に晒されている。 ●Panasonic SC-SX400、SC-SX800 　HDD内蔵のSDカード対応ミニコンポ（D-dock）が登場した。こんな画期的な製品より、浜崎あゆみの黒髪の方がニュースになるとは、世も末だ。まあ、記者会見のたびに何かネタを用意してくるのは、お約束だけど……。　40GB(または80GB) HDD、SDカードスロット、CDプレーヤー、FM/ AMチューナー装備。カセットはおろかMDも無いのは、いかがなものか。柔軟性を考えると、SC-PM710Dの方が使える気がする。　パソコン無しで使えるのは便利だが、パソコンと連携できる便利さもあるはずだ。SC-PM710DをMP3（録音）対応にしてHDD内蔵、さらにLANも内蔵したら、さぞかし良いものになるだろう。　HDDのクラッシュが怖い？　LANさえあれば、DVD-Rにどんどん焼ける。SDカードでバックアップというのは、現実的じゃない。関連ページ→　松下電器『D-snap＆D-dock誕生』第335回●エコモニ。改めエンジェルズ？　　2005.10.17(月) ●石川梨華＆道重さゆみ写真集　今月22日発売の『UP to boy』の表紙に石川梨華＆道重さゆみ。　これまでの流れから、それぞれのソロ写真集が出るとのだと思ったが、さにあらず。なんと、２人で１冊。驚いた。『UP to boy』って、もう１年以上ハロプロ以外が表紙＆巻頭になっていないのでは？　田中れいな１人で表紙は無いだろうと思ってはいたが、まさか、こんな隠し球があったとは。　時期的にいって、森絵梨佳を表紙に持ってきてハロプロ脱却を図る手もあったのだが。関連ページ→　ワニブックス【先行予約】石川梨華＆道重さゆみ写真集『エンジェルズ』 ●週刊人物ライブ　スタ☆メン　やっぱり、爆笑問題が入ると面白いな。内容は前のEZ TVとほとんど同じ気がするのだが、番組の雰囲気は大きく変わった。 ●人志松本のすべらない話3 　極めて地味な企画ながら、毎回笑える。 ●JAPEX'05 　今年もこの季節になった。長い間遠ざかっているが、昔は２回ほど観に行った。郵趣の世界は、極端な東京一極集中である。地方ではこうしたコレクションを観る機会は無いし、多くの切手商が集まることも無い。　だから、切手ブームの時代でさえ、首都圏在住か否かで収集の有り様は全く違ったものになる。私が、切手収集をやめたのも、それが理由である。　さすがに、切手に全く興味の無い人が観て楽しめる要素はほとんど無いが、ほんの初心者でも切手収集をしているならば、切手展に行って損はない。関連ページ→　『第40回全国切手展 JAPEX'05』第334回●末高斗夢　　　　　　　　　　　　2005.10.16(日) ●野ブタ。をプロデュース　もっと軽薄なストーリーかと思っていたが、これは当たりの予感。原作も随分話題になったし、柊瑠美とか田島穂奈美とか、意外な人も出ている。　最も驚いたのは、末高斗夢！　今、注目のピン芸人。エンタには出てただろうか？　最近オンエアバトルで見たような気がする。フジテレビ（だったかな？）のものまね特番か何かで２回見たが、あの大がかりなダジャレ工作ネタと、手を使った「末高斗～夢」ってやつにはハマる。『女王の教室』の猫ひろしはどこに出たのか分からなかったが、こっちは今後も期待できそう。 ●プレーオフ　昨日、偶然、ソフトバンクの逆転劇の一部を見た。なるほど、これは面白い。だが、たった６チームから上位３チームがプレーオフってのはおかしくないか？　要するに、ペナントレースはＡクラスで終わればいいわけだろう？　で、短期間のプレーオフだから、その時期調子のいいチームが優勝する。これじゃ、ペナントレースはほとんど無意味。バラエティ番組のクイズみたいな温さである。　せめて、セ・パ上位２チームずつで大がかりな日本シリーズをやった方がいいのではないか？　チャンスが多く、消化試合が少ない方が盛り上がるという判断は、その場しのぎの人気回復策だと思う。最後まで優勝の行方が分からないという期待感より、シーズン前半の試合なんか見たって関係ないという感情の方が大きいと思うのだが。 ●CM NOW 『CM NOW』に予告無くDVDが付いてきた。戸田恵梨香と近野成美は有名だが、他の４人は今ひとつなじみがない。やはり、テレビやグラビアではあまり見かけず、CMにしか出ていないような人を選ぶのが独自性を出す最善策。　その点では十分合格点なのだが、グラビアのメイキングやIVの宣伝めいたアイドル誌の付録DVDに比べると、企画の地味さは否めない。とはいえ、DVD付きでもあまり割高でないのはありがたい。 ●日経キャラクターズ！『日経キャラクターズ！』に初代ガンプラの1/144ガンダムが付いてきた。思えば、当時、買えなかったモデルの１つである。ガンダムは、主役メカなので誰でも１体は欲しいところ。ザクも誰でも１体、中には何体も買う人もいただろう。この２つは、需要の多さゆえに品薄なモデルだろう。　一方、店頭で１体も発見できなかったゾック、アッガイ等の例もある。記憶というか当時の我々の認識では、これらはガンプラがヒットし初めてから、ドドっと出てきた後発モデルで、種類が多すぎるわりにそれぞれの入荷が少なかった。 ●ガンプラとヤマトと西崎義展　ガンプラの誕生の陰には、ヤマトのプラモデル（特に100円シリーズ）があったという。アニメの設定に忠実なフォルムを持った玩具は、当時珍しかったのだ。　ヤマトのロマンアルバムにある西崎プロデューサーとファンの質疑応答によれば、西崎氏は、玩具や文房具等のメーカーにキャラクター商品をつくらせると、メチャクチャなものが出来てしまうので、ヤマトのイメージを壊すものは一切作らせなかったと語っている。玩具もプラモデルだけで、その企画さえも自前でやったというのだ。　原形をとどめないガンダムの超合金（？）玩具の悲哀を連想せずには、いられない。　営業的には苦労しても、玩具の方向性をも変えた西崎氏の手腕には敬服する。その苦労なくしては、今日までのガンプラも存在していないかもしれない。 ●ホリエモン、宇宙の旅　また実現の直前に、楽天のロケットが飛ぶんじゃなかろうか。第333回●入選と落選の間　　　　　　　　　2005.10.15(土) ●宮崎あおい１万円写真集　海外アーティストかベテラン俳優か、１万円の写真集を出す層はそんなところだと思っていた。最近、アイドルのDVD BOXなんかで、異様に高いものをチラホラ見かけるが、同じ流れだろうか？　それにしても、ネコ・パブリッシングっていうのが、不可解。関連ページ→　ネコ・パブリッシング『宮崎あおい写真集「光」』 ●国勢調査　なんか、この話はおかしい。回収不能なら回収不能で済むわけではなさそうだ。「お役所仕事」というのは、一般的にイメージされるものより、実態は怖いお兄さんたちの仕事に近いようである。関連ページ→　Yahoo!ニュース『＜国勢調査票＞焼却男性、回収難しくストレス…辞めたかった』 ●ノムさん激怒　楽天のあまりのセコさに涙が出てくる。ヘタをすると、来シーズンから球界再編もあるかもしれないから、この話は蹴ってもいいんじゃない？関連ページ→　Yahoo!ニュース『ノムさん激怒！楽天は「なめてる」　単年契約提示、個人活動報酬に不満』 ●航空写真　先日、団地の話を書いたところ、ある方から大量の航空写真のあるサイトを教えていただいた。地域によって充実度が違うようだけど、とにかく凄い。関連ページ→　国土情報ウェブマッピングシステム ●入選と落選のはざま　今月に入ってから、たて続けに契約が２つまとまり、コンテストに２つ入選した。いつになく好ペースである。　コンテストの方はそれぞれ賞品と図書カード3000円だから、金額的には小さい。しかし、得をしたという感じが大きい。手間暇かけ練り上げた作品が入選した時は、ある意味で喜びが小さい。むしろ、その逆の経過を辿って生まれた作品が評価された方が面白い。　最初の入選作は、実は結構何作品も応募した。オンラインで投稿する形式で、作品が１つしか保存出来ないために、完成するたび応募せざるを得なかった。後から同じものを作るのは面倒だからだ。次のプランが思い浮かぶと、現状のものは中途半端な完成度でも応募してしまった。　で、入選の通知があった後、どれが入選したのかと、あれこれ考えた。２点ほど自信作があった。しかし、入選作が発表になってみると、さほど思い入れのないものが入選していたのだ。こんなことは、何度も経験してきた。複数応募で１点入選した時は、たいがいこうなる。そして、恐ろしくなる。　これを作成中、つまらない作品だと破棄していたら、何も入選せずに終わったかもしれないからだ。入選は１人１点という主催者側だけが知るルールがあるとすれば、別の作品が入選したかもしれないが……。　次の入選作は、原稿用紙５枚の作文だ。こういう短いヤツは盛り込める要素が限られるので難しい。が、制約が大きいほどチャンスはあるのだ。プロの作家であれ、たった５枚につぎ込めるのは、才能のカケラのカケラ。　ショートショートの文学賞なら別だが、内容で勝負となれば、筆力が無くてもプロと対等（とまでは言わないが）に勝負できる。　とはいえ、何を書くかが決まらず、締め切りギリギリになって、適当に書いてしまった。似たような経緯で出した作品が、どれだけ落選してきたことか。そう思うと、破棄しようかとも考えた。　だが、応募して正解だったのだ。　先月は、非常に力を注いだ作品が落選した。わざと質を落とすのは本意ではないが、その方がいい結果が出たかもしれない。第332回●まるでハリウッドスキャンダル～　2005.10.13(木) ●夜のヒットスタジオ　CSで放送中である。CSでこの手の古い番組が放送される時、たいがいは10本か20本の抜粋で終わってしまう。昔の番組を観たいというのは、当時の雰囲気が感じられればいいというのとは、違う。　特定の回を観たい。もっと言えば、全てを観ることによって初めて満たされる欲求なのかもしれない。本当に全部放送する気かどうか分からないが、フジテレビの姿勢には敬服する。　今、69～70回が放送されている。CD復刻が盛んだが、録音ではない歌を聴く機会は案外少ない。今、ナツメロ番組で歌ってもらっても、当時とは大きく違ってしまう。　野口五郎の「グッド・ラック」、郷ひろみの「ハリウッド・スキャンダル」。どちらも、最高にかっこいい楽曲である。少し前の回には西城秀樹の「ブルー・スカイ・ブルー」もあった。　新御三家（若い人には分からんか）それぞれの、私の一番好きな曲が、全部同じ時期にリリースされていたのだなぁ。関連ページ→　フジテレビ721+739 ●CANVAS 9 　取り敢えず、Windows版の評価版をインストールしてみた。　Mac版のCANVAS 3で作成したファイルも、多少崩れるものの読み込むことが出来た。約10年の月日を超えて、立派な互換性である。ユーザーインターフェースは大きく変わったが、これはなかなか良さそうだ。関連ページ→　日本ポラデジタル株式会社 ●安倍なつみ写真集　また出るのかと驚く。内容も、宣伝を見る限りこれまでの延長線にあるようだ。24歳。これまでのアイドルなら、いくらなんでも路線変更の時期。ハロプロの年長者たちは、20代アイドルのあり方を変えていくのかもしれないな。アロハロ！　安倍なつみ写真集渡辺達生　2600円 ●あいのうた　岡田惠和らしい、絶望の中の爽快感。和久井映見の不思議キャラの行方が気になる。それにしても、「？様」はうまい。 ●風のハルカ　村川絵梨ってBOYSTYLEのメンバーだったのか。相川梨絵と見間違えて厄介な名前だ。もうすぐ黒川芽以と木南晴夏が出るので、期待しよう。 ●のまネコ「力に頼る者は力によって滅ぼされる」という迷言を残したズォーダー大帝を思い出す。最初に大きな力を使ったぶん、返ってくる力も大きい。関連ページ→　Yahoo!ニュース『＜のまネコ＞キャラクター使用料受け取らず　エイベックス』 ●謎の白装束集団　パナウェーブ研究所が、また川岸を白い布で覆っているという。大きな事件にならない限り、地元のローカルニュースのみが伝える彼らの動向。 ●白石まるみ　昨日、白石マル美という名前で出ていた。なんという軽薄な表記に変えてしまったのか……。第331回●合唱コンクールのドラマ性　　　　2005.10.12(水) ●ゆうパック料金体系一新の裏で　１年前、ゆうパックの料金体系が、重量別からサイズ別に変更された。その陰で旧型の箱や紙袋が大量に処分され、1億8000万円ものムダになったという。　批判の声もあるが、品切れ防止を優先したサービス精神は、既に民間企業並みと評価されて良い。　大きな政府、小さな政府などと言っている人もいるが、郵政は黒字。べつに、この損害を我々の税金で穴埋めするわけじゃない。関連ページ→　Yahoo!ニュース『ゆうパック大量在庫、旧型の箱や紙袋１億８千万円ムダ』 ●視聴率雑感　NHK「ハルとナツ」平均視聴率18.4％。５夜連続というイレギュラーな放送を考えれば、大健闘といえるだろう。　日テレ「ごくせん同窓会SP」視聴率25.1％。単なる総集編＋スタジオトークという安易な企画ながら、案外面白く仕上がっていた。日テレは、こういう形態の番組は不得意だと思っていたが、意外であった。 ●気まぐれ天使　これもCSで放送中の石立鉄男主演の70年代コメディ。いったい、何本あるのだろう？　中でもこのドラマは放送期間が長かったせいか、リアルタイムで観ていたことを覚えている。　音楽は大野雄二。一部のBGMが新ルパンと共通している。 ●１リットルの涙　不治の病ものは、一つのジャンルといっていいほど数多く作られている。そして、実話を元にしたものが多い。　体調の悪い時こういうのを観ると、他人事とは思えず気が滅入る。思えば、24時間テレビ内の草なぎ剛のドラマや、先日の稲垣吾郎の「飛鳥へ」の時も最悪の体調であり、余計にダメージを受けた。　閑話休題。主役はともかく、脇役たちの人物造形には、フジテレビドラマ特有のシステム化された手法が色濃い。成海璃子の姉への劣等感や、錦戸の過剰な無気力さは、後の「変化」を見越した設計だと思えてしまう。　合唱コンクールか。私も何年か前にこれを一つの核に持ってきた話を書いた。思い起こせば、中学でも高校でも、合唱コンクールにはドラマがあった。楽しくもなく苦しくもなく、意味もないイベントにも関わらず、意外と印象に残っている。　このドラマでも、そうした意図があるのだろう。　他にも、クラス対抗というのが色々あったが、いったい何の意味があるのか？　少子化の今、１学年１～２クラスの学校ではどうしているのやら。 ●鬼嫁日記　尾崎将也脚本と聞いて、なるほど合っていると思った。観月ありさにゴリという組み合わせも面白そう。　第１話は、観る方としても初めてであり、若干かみ合っていない感じもしたが、この先が楽しみである。第330回●草加松原団地の黄昏　　　　　　　2005.10.11(火) ●草加松原団地の黄昏　草加松原団地の建て替えが始まっていると聞いた。1963年の竣工時には東洋一の規模だったという、全5926戸の巨大団地である。　昔、私が住んでいた場所とは、最寄り駅が一駅違う。松原団地駅近くには図書館等があり、何度か行ったことはあるのだが、団地の中へ踏み込んだことは無かった。　地図で見れば、家から歩けない距離ではないのだが、それは生活圏の完全に外側に存在していた。　手元に、1976年と1973年以前に撮られた航空写真がある。まだ、建物はまばらであり、町一つぶんの巨大な団地が目を引く。　その団地も築40年を越え、老朽化が進んでいる。このような団地は全国にたくさんあるだろう。周囲には高層マンションも建ち、団地の建て替えがどんな形で行われるかは分からないが、景観は大きく変わるのだろう。『クレヨンしんちゃん』の舞台が、春日部の武里団地だと今日知った。1966年だから松原団地より新しい。埼玉県最大の団地だというから、松原団地より規模が大きいことになる。サイトによっては、日本一の規模と書かれている。　福井市内にもこうした年代に建てられた団地はあるが、団地が数棟並んでいるだけで、私のイメージする団地とは全く違う。　幼稚園の頃に一度だけ行った武里団地が、原体験となっている。とにかく、壁の上の方に番号が書かれた同じ建物が、いつ終わるともしれず建ち並んでいる。あの光景はさしずめSFだ。　上がった家は、うちと同じ６畳と４畳半の二間だったと思う。いわゆる公団住宅標準設計51Cの直系にあたる間取りだろう。幼稚園の頃に一度行っただけだし、自由に遊び回れたわけでもないので、正確な間取りは分からないが。　玄関のたたきは３尺四方か、えらく狭く（うちも同サイズだがもっと狭く感じた）、部屋も団地サイズゆえか、これまた狭かった。　老朽化と建て替え問題については、ここも松原団地と大差ないだろう。　ニュータウンと銘打たれてはいなかったが、私の住んでいた草加の郊外に、70年代の中盤からごく短期間に住宅街が建設されていた。バイパスの向こうであり（あまりに主観的な言い方だが）、駅からはかなり遠かった。　20坪強の狭小地に3DK～4DKの建売住宅が、２、３年の間に数百棟は建てられた。１本の道路から支線が伸びる感じで、数棟ずつが袋小路に面していた。こういう造成の仕方を、今はやらないだろう。　団地やニュータウンの少子高齢化を、実感する。子供の成長と引っ越しは、案外密接に関係している。1960～70年代の東京近郊の開発は上記の通りだが、それは、単なる人口の急増を意味しない。　私の小学校では、６年が５クラスなのに、１年が１０クラスといういびつな構成に陥った。全学年が均等に増えていくのではなく、新入学の時期に引っ越してくる人が、いかに多いかを物語る実例だ。　今、福井でも少子化、高齢化を実感しているが、これとは全く違うだろう。福井は古い町である。郊外は新校開校もあるが、ここ中心市街地においては、だいたいどの小学校も開校100年程度である。関連ページ→　団地百景 ●CANVAS X 　アップグレードの通知が届く。今回のバージョンからWindowsと Macintosh共通のパッケージになったが、インストールできるのは、どちらか１方のみ。シングルユーザーライセンスからのアップグレードなのだから当然といえば当然なのだが、なんか一気にテンションが下がった。申し込む気満々だったのが、急遽冷静に。 ●雑感　めざましテレビ、ズームインSUPER、そしてローカル番組の３本の星座占いで１位。さらに、とくダネの血液型選手権でも１位という絶頂の運勢の一日だったが、体調は最悪。特に良いことも無く過ぎた。　同じ星座占いでも、番組によって結果が違うことがしばしば。いかなる理由だろうか？第329回●塀を歩く　　　　　　　　　　　　2005.10. 8(土) ●辰巳琢郎のリフォームの魔法　BSジャパンの『辰巳琢郎のリフォームの魔法』を観る。２週間に１回（次の週は再放送）なので、見逃さないように気を遣う。　今回は、五万冊の蔵書の家だった。去年あたり、別の番組でも紹介されたが、この番組は１軒に30分丸々使うので、内容は数段濃い。　この家の特徴は、塀の中に細長い書庫を設けていることだ。通路の幅はわずか58cmながら、両面に深さ45cmはあろう書棚がビッシリ並んでいる。 ●『宮廷女官チャングムの誓い』地上波放送開始　今夜から、ついに始まる。私が今まで観た韓国ドラマの中で、一番面白い。『冬のソナタ』に代表される恋愛ドラマではない、壮大な歴史ロマンである。だから、いわゆる韓流ものに拒絶反応を起こしてしまう人でも、楽しめる可能性が高い。　韓流どっぷりのおばさま方にも、大奥ばりの宮廷の権力闘争はウケると思う。　ミン・サングン役の女優の若さと可愛らしさには驚いたが、他の出演者も総じて本編での印象より10歳ずつぐらい若い。シンビやヨリの普段の顔を拝みたいものだ。 ●奈良沙緒理　引退して久しいが、CS・TBSチャンネルの『アイドル王』で、デビュー当時の彼女を見ることが出来た。私が最初に見たのは、デビューの何年か後の『燃えろ！ロボコン』である。　彼女は、（悪い意味ではなく）デビューした12歳がピークだった。 70～80年代アイドルは、田舎から上京したイモっぽい状態でデビューし、２～３年かけて徐々に洗練されていくというパターンが多かった。しかし、90年代以降は、デビューした時から既に芸能人らしく洗練されたアイドルが増えた。　それとは別に、顔自体もだんだん変化してくる。たいがいは、クセが取れたり（上戸彩とか）、険が取れたり（柴咲コウ、相武紗季、長澤まさみ等）、顔が濃くなったり（深田恭子、熊田曜子等）という変化だ。　どれも、印象としては綺麗になったと感じるだろう。『アイドル王』を観て改めて思ったが、12歳の奈良沙緒理は活躍し始める数年後より、明らかにあか抜けないが、顔自体は変化する余地がないほど完成されているのだ。　引退の事情は知らない（恐い噂があったような……）が、この点に彼女に行き詰まりを感じる。　姿を消してしばらく経つ。大人になれば、また違った展開があるのかもしれない。大人になって、子役の時と別人のようになった尾羽智加子の例もあるのだし。 ●『100万年地球の旅　バンダーブック』　CS日テレプラスで、24時間テレビの手塚アニメの放送が始まった。これ、リアルタイムで観た気もするのだが、よく覚えていない。　メタモルフォーゼと（歌はないが）ミュージカル的シーンは、最も手塚治虫らしい作風といっていい。あまりにも多くの要素を盛り込み過ぎた感はあるが、今観ても面白い。　奇妙な動物のデザイン等、現在は失われた手法がたくさん出てきて、あの時代のアニメの凄さを思い知らされる。 ●オゾン出演で「Mステ」に抗議二十数件　空耳の歌詞を字幕で出したら、抗議が来たという。ほとんど言いがかりである。考えてみれば、あの歌詞の著作権はどういう扱いになるのだろう？　エイベックスの戦術の失敗が、後々まで尾を引くことになった。対応を誤らなければ、こんな抗議はまず無かったろうに。関連ページ→　Yahoo!ニュース『オゾン出演「Ｍステ」に抗議２０件』 ●ダイヤモンドの恋　NHKの夜11時帯ドラマ。特番の多い時期。全部観た人は少ないのではなかろうか？　浅野温子も吉田栄作も、ひたすら渋い。第328回●スキウタ迷走　　　　　　　　　　2005.10. 7(金) ●スキウタ中間発表　NHKは困惑気味だという。ネット投票が解禁されて日が浅いというのに、若い人たちの票を大半を占める結果になった。NHKがハガキ投票にこだわったのは、やはり年長者の票を得たかったからだったのだ。　ある意味、それは正しい。投票する層と紅白を観る層は、必ずしも一致していないのである。　若い世代が中心となれば、長期間活躍しているSMAPやモーニング娘。は強い。松浦亜弥も加わって、これでハロプロは安泰だ。　ハガキ主体なら、70年代～80年代の歌謡曲が強かったろう。老若男女が同じ曲を聴いていた歌謡曲の時代だからだ。曲数が多くて票が割れた歌手もいるが、３曲もランクインした森進一の強さは格別である。演歌といっても、70年代までは歌謡曲との中間的な曲が多かった。　NHKは世代別の集計も考えているというが、そもそも、戦後間もなくの曲と、今年のヒット曲と、聴く層が違って当然。一つの番組で全ての時代をカバーするのは無謀である。　紅白も、以前やった年輩向け・若者向けの２部構成にするか、年代順に放送するかにした方がいい。午後７時頃から戦後歌謡が始まり、１１時半には今年の曲。そして、最後は年越しライブをやったらいいのだ。　ゆく年くる年？　あんなのはNHK教育とBSの１つでやればよろしい。地上波を２チャンネル持ってる利点を、こんな時に活かさないでどうするのか。 ●ハルとナツ　壮大なドラマが完結した。これ、大河ドラマで１年かけてやってもいい内容だった。渡鬼では鼻につく橋田ゼリフも、この舞台設定では自然に聞こえる。　５夜通じて最もよく人間が描かれていると関心したのは、村田雄浩の変化であった。初めお人好しだったのが、経験を重ねるうちに頑固になり、最後は歳をとって涙もろくなった。　ドラマづくりの都合だけで無意味に悪い人間が出てきて、回を重ねる毎に白々しく善人へ変貌していく薄っぺらい作品がこれだけ量産されると、人間、あるいは人生を描くということが何なのか分からなくなってしまう。　ハルとナツ以上に、父親村田雄浩の人生にはリアリティを感じた。 ●電車男、もう一つの最終回　ほとんど新作と言いつつ、本編の映像が多かった。ただ、それを利点としたストーリー構成はなかなかのものだった。苦労は察する。限られた予算とスケジュールで１時間半ドラマを作ったのだ。完全新撮影じゃなきゃ、と文句を言っては気の毒だ。 ●オークション誌　切手関係のオークション誌が届く。実質２年ぐらいは収集をやめているが、昔のよしみか、こうしたものを送ってくれる店もある。ざっと見たところ、幸い（？）特に欲しいものは無かったが、もしあっても、入札には至らないだろう。コレクションという枠で考えたら、ここで１点、２点入手しても、この先、活かす道が無いのでは宝の持ち腐れだ。　高価だがタマ数の多いもの……その気になればいつでも買えるので、多少割安でも今、手を出す意味はない。　高価な上に珍しいもの……触手は伸びるが、競争相手も多いだろう。　安価だか珍しいもの……これが一番気になる。安価＝需要が少ない＝出物も少ない。　安価かつ駄物……昔ならどうでも良かったが、今回のオークション誌にも出ている20世紀シリーズの使用済みセットなど、限りなくゴミに近い価値しかないが、完集するのは至難の業。未使用切手を自前で潰すのも金のムダ。こういうものが、収集をつまらなくしている。第327回●ＴＢＳゲリラ再放送　　　　　　　2005.10. 6(木) ●尼崎ＪＲ脱線事故　あの事故の運転士が、殉職者慰霊法要から除外されたという。事故原因がはっきりしないまま、まんまと一人だけ悪者にされてしまったようだ。　事故の本当の原因は別のところにあり、運転士の過失は致命的なものではなかったかもしれない。詳しくは、↓をどうぞ。なぜ福知山線脱線事故は起こったのか川島令三著　\1,365 関連ページ→　Yahoo!ニュース『脱線事故運転士を慰霊せず　ＪＲ西が殉職者法要除外』 ●TBS、赤い運命低視聴率対策にゲリラ再放送　４日放送された第１回が思わぬ低視聴率だったため、翌日の午後、テレビ欄を無視して急遽再放送に踏み切った。前代未聞の珍事である。　抗議殺到というが、予定の再放送ドラマを観たかった人より、赤い運命の再放送を観たかったのに観られなかった人の抗議が多かったと思われる。観たい人が観られず、観たくない人が見せられるというちぐはぐな結果。　しかし、この再放送枠だってヘタしたら10％ぐらい持っていたのかもしれず、こんなゲリラ的な方法でも、赤い運命第２話以降の視聴率向上に寄与するともいえる。自社の利益のために視聴者不在の戦術が使われるとは、悲しいことだ。　かつて、「ドラマのTBS」と言われた過去の栄光にとらわれすぎている気がする。　11.5％で民放４位。この日の裏番は、ガキの使いSP、なんでも鑑定団、ハルとナツ、世にも奇妙な物語と強敵揃いであり、惨敗も止むを得なかった。　そもそも、赤いシリーズのリメイクという企画に疑問がある。最近、次々に成功を収めた70年代ドラマ・映画のリメイクものは、スケールアップこそすれ、ダイジェストかと思わせる短縮化は皆無であった。　赤い疑惑、赤い運命、赤い衝撃は、いずれも28～29話。これを２時間×３回に縮めて、ストーリーの辻褄を合わせるとなると、面白いシーンはほとんどカットになってしまう。　韓流ドラマよろしく延々と繰り返される大げさなエピソードの積み重ねが、赤いシリーズの魅力なのだから。　どっちにしても観られない我々は、どうしろというのか……。関連ページ→　Yahoo!ニュース『TV欄無視のTBSに苦情電話400件』 ●阿部アナ　今日の『めざましテレビ』。照英が阿部アナと結婚。大塚さんが、阿部アナというから……と言ったら、高島アナが「日テレの」と答えて変な空気に。阿部知代は阿部哲子より存在感無いのかい。 ●おけいこ事　１歳の25％、３歳の50％がおけいこ事に通わされているという。このような傾向を不気味に感じていたが、この悪影響は深刻なもののようだ。親、特に母親が悪いという単純な話ではない。　↓の本に書かれていたが、公園デビューも今は昔。ある母親が幼い子供を同年代の子供と遊ばせようと公園へ連れて行った。だが、そこには誰もおらず、仕方なく車で他の公園へ行ってみた。結局、車で１時間走ったが、とうとう遊んでいる子供を見つけられなかった……。というエピソードは、さながら一昔前のSF映画である。　教育熱心だけに限らず、ただ遊ばせるだけでも幼児教室等へ通わせなければならないのである。別の調査で、子供が遊ぶ相手として母親が圧倒的１位というのも、現状を象徴している。なぜ、その子供は腕のない絵を描いたか藤原智美著　\1,470 第326回●ハロプロ史上最強ユニット　　　　2005.10. 5(水) ●DEF.DIVA 　ハロプロ史上最強ユニット誕生！　という大げさなキャッチ。年末の音楽番組特番をにらんでの企画であることは、知っていても誰も言わない。　去年の後浦なつみに、今年娘。を卒業した石川梨華を加えたという露骨さは笑える。美勇伝もヒットが出ず、止むを得ぬ措置か。松浦亜弥のバーターか、いや、ヒットという尺度では松浦単独も危ない。　それでも良い。テレビで見れれば、私は満足だ。といっても、Ｍステもうたばんも見れないし、今年の紅白は方針が変わるから、速成ユニットが出られる可能性は低いんだけど。　いや、紅白はかえっていいか。ハロプロなら、昔のアイドル歌謡を歌っても違和感ない。アーティスト志向の強いエイベックスの人たちは、そういうのやりたがらないだろうから。　上戸彩の山口百恵なりきり企画とか、紅白でもやったら楽しいな。　それにつけても、ハロプロ史上最強ユニットか……。初期のプッチモニとかミニモニとかの方が、遙かに強力だったと思うが。 ●『世にも奇妙な物語　秋の特別編』　今回は、当たりかな。「８分間」は、シリーズ中多く使われたパターン。異様な現象が、全く別の状況を意味していたという話は、結構あった。主人公が昏睡状態の中で体験しているというのも他にあったと思う。でも、結構良かった。「過去が届く午後」は、徐々にエスカレートしていくタイプのサスペンスもの。女同士の友達で、何でも半分ずつ分け合っているうちにエスカレートし、ついには……という初期の名作を彷彿させた。松田聖子、なかなかの名演。「ネカマな男」は、ネット社会の匿名性を巧みに取り入れた傑作だ。序盤、相手が正体を明かすところで、若い女性からおばさん、そして中年男へと段階を踏んでイメージ映像が変化したのが、最後のオチへの伏線になっているとは気づかなかった。　若い女性だと思ったら中年男だったというストレートな展開にしたら、ラストで「そりゃ、ないだろう」と文句を言ってしまうところ。どんでん返しの意外性は、今回最高の出来。「影武者」は、俳優原田泰造の魅力によって傑作になったといえる。思わず爆笑というのは、シリーズ中あまり無い。その意味では「ずんどこべろんちょ」に匹敵するかもしれない。「越境」は、ラストに相応しい小品。ストーリーに捻りは無いけど、壮大なＳＦをギュッと圧縮したような、心地よい作品である。 ●ニュース雑感「北陽」伊藤ちゃん、「はねるのトびら」の「逆さづり楽器」で失神、救急車で運ばれる。伊藤ちゃんになんてことするのだっ！！　今年の隠し芸大会で大ウケだったスウィングガールズの続編ネタであろう。あの時も伊藤ちゃんが一番ヤバイ状態だったもんなぁ。重大な事故が起これば、番組自体が潰れるのだから、無茶はやめてほしい。　のまネコ。２件目の殺人予告が、エイベックス内部から書き込まれたという。内紛による便乗犯かと思ったら、関連サイトでは、自作自演という空気。いずれにせよ、厄介な展開だ。みなぞう死す。愛すべきキャラクターの呆気ない最後に哀悼を表す。しかし、あの巨大な死骸はどう処分されるのだろう？　昔、動物園で象が死んで、みんなで食べに行ったという話を聞いたが、事実かどうか疑わしい。押尾学音楽活動に専念。年末にレコード会社との契約が切れるというのに、今さらインディーズなんて。やっぱり、ほされたという噂は本当か？原・巨人。街角インタビューでは、みな好意的。原監督は大歓迎だが、あんな酷い目にあっておきながら、彼はよく戻る気になったものだ。そこが引っかかる。第325回●第１回エンタ！検定　　　　　　　2005.10. 4(火) ●第１回エンタ！検定　検定ブームである。『日経エンタテインメント！11月号』で「第１回エンタ！検定」なるものが行われている。雑誌を買ってまで受ける意欲はないが、公式サイトでも検定をやっていた。　早速やってみたら、67点。辛うじて上位３割には入ったが、思わぬ難問に苦労した。簡単な問題はあまりに簡単だが、まるっきり手の出ないものも少なくなかった。知識次第の問題は、そんなものか。　で、これは何の検定かといえば、「流行常識度」をはかるものらしい。関連ページ→　『日経エンタテインメント！11月号』 ●ニュース雑感　菊間アナ復帰に抗議殺到。未成年に無理やり酒を飲ませたのならいざ知らず、今までの謹慎処分すら重すぎるくらい。菊間の復帰は、内くんが復帰してからじゃなきゃダメ！　なんてのは、ジャニヲタの間でしか通用しない勝手な理屈。　のまネコ問題。思った通り益々拡大。エイベックスに事態を収束させる意志が見えず、混迷が続く模様。　人の悪口を言い続けていたら、逆上した相手に刺された。そこで「口で言っただけなのに、刺された。悪いのはあいつの方だ」と言うがごとき愚かさ。　エイベックスに限らない。相手と話し合うことなく、「ここまで譲歩したんだ」と社内だけで勝手に納得してしまう例は、実に多い。　抗議にすぐ対応していれば、エイベックス×２ちゃんねるのコラボレーション企画として、今以上の盛り上がりが期待できたかもしれないのに、残念なことである。　まんまと挑発に乗って、脅しや嫌がらせという犯罪を犯してしまった人たちはまことに愚かであるが、気の毒でもある。第324回●40万アクセス　　　　　　　　　　2005.10. 3(月) ●ハルとナツ　まさに橋田壽賀子の真骨頂。渡鬼と同じ作者とは到底思えない。こんな絶望的な暗さを描くことは、他の脚本家には不可能だろう。そして、巧みなカットバック。現在からスタートして、過去に戻るという手法はよく使われているが、これが案外難しい。途中でシラけてしまうことが多いのだ。　移民については、色々な話がある。ブラジル移民などは随分苦労をしたと聞くが、具体的にはよく知らない。その意味でも、ドラマ史に残る重要な作品となる予感がある。　だが、まだ農園で働けたブラジル移民はマシな方で、移民後期には、いわば外務省の陰謀で見殺しにされた人たちが多数いたという。その詳細は、↓でどうぞ。外務省が消した日本人若槻泰雄著 \1,890 ●『メメプロ』リニューアル　小田島渚と源崎知枝。いいねぇ。次から次へと人材が尽きないものだ。しかし、甲斐美花がいなくなってしまった……。 ●小林麻耶のモンゴル大紀行　いろんな意味で良かった。 ●元木引退　清原が去り、元木が去り、ジャイアンツも一つの時代が終わった感がある。 ●雑感　気がつけば40万アクセス突破。べつに役立つことも面白いことも書いていないのだが。カウンタの動作が間違っている気もする。 ●のまネコ最終章　見た範囲だけでも、ズームインSUPER、とくダネ！、スーパーニュース、ニュースプラス１で取り上げられた。２ちゃんねらーによるビラ配りも紹介され、目的は概ね達成されたように思う。　個人的には、グッズの販売ぐらい良いではないか、と思う。グレーゾーンを残したまま終わっても良いではないか。　学生の人だとピンとこないかもしれないが、企業は権利関係について非常に慎重なものである。何でも商品化の際には、他社の権利を侵害する可能性が無いかどうか、入念にチェックされる。　私はかつて、ファイルのヘッダの著作権について問題がある可能性があるという指摘で難儀した経験がある。プログラムのコードが同一なら問題だが、同じフォーマットのファイルならヘッダも自ずと決まってくる。その時は、フォーマット自体を変更することで権利関係をクリアにした。世の中、それほどシビアなのである。　だから、例えば、そっくりでなくとも、大半の人が一見してミッキーマウスやドラえもんを連想するキャラデザインを、オリジナルキャラクターの「のまネズミ」と称して商標登録を行うということは、あり得ないのである。裁判になっても勝てるだろうというレベルでも、通常、そんな冒険はしない。　その点にこそ、エイベックスの欺瞞があるのだ。訴えられなければ、法的に強ければ、裁判で勝てれば、何をやってもいいという体質には、モラルも人間性も感じられない。　であっても、罪を憎んで物を憎まず。店頭のCDや、グッズの回収までも要求する人たちに、私は賛同しかねる。　よく、偽ブランド品の摘発で、処分されていく品々を見て、私は非常に不快な思いをしている。対米の貿易摩擦が最高潮に達し、アメリカ人たちが日本製品をハンマーで叩き壊すデモンストレーションをやった時なども、同様の不快感があった。彼らの反日感情にではない。何の罪もない物を破壊したことにである。　今回の一件を巡って、大量ののまネコ人形などが燃やされる（不燃ゴミか？）となれば、深い憤りを感じる。その感情は、エイベックス社員が殺傷される以上のものかもしれない。第323回●『都心に住む』月刊化　　　　　　2005.10. 2(日) ●『都心に住む』月刊化　2001年2月にムックとして登場したリクルートの『都心に住む』が、先月26日発行分から『住宅情報　都心に住む』と改名されて月刊になった。　前の号の次号予告や、直販サイトの予告でも、事前のアナウンスはなく、突然の月刊化だった。月刊誌の発売日はジャンル別に決められているので、発売日が決まった時点で月刊化も決まっていたのだろう。　Vol.24までムック形式が続いたが、季刊とも隔月刊ともつかない不定期発行で、２～３ヶ月おきに出ていたと思う。創刊当時は、六本木ヒルズもまだ完成予想CGで、品川Ｖタワー（正式名称は忘れた）なんかが紹介されていた。　いったい、不動産情報に毛の生えたようなムックがいつまで続くのだろうと思っていたが、都心のマンション建設ラッシュは衰えるばかりか、加速している。これまでは、２号以上に渡って掲載される物件は少なかったが、今後はもっとだぶる可能性が高い。　ムック時代はよく買っていたが、毎月買うほどのものではない気もする。ただ、不動産を探している人にとっては、最低でも月刊でなければ情報の鮮度は無いだろう。関連ページ→　リクルートマガジンプラザ『住宅情報　都心に住む』 ●ハルとナツ　いよいよ今夜からNHKで５夜連続という壮大なスケールのドラマが始まる。米倉涼子と仲間由紀恵も見ものだが、なんといっても、女王の教室でブレイクしたばかりの志田未来が楽しみ。第１回は取り敢えず観るが、全て見れるかどうか……。　春と秋の改変期、地上波４局しかなくても観たい番組が重なる。６日は、このドラマと、電車男番外編とウリナリ社交ダンス部が重なるんだよなぁ。TBSが見れたら赤い運命まで重なってしまうところだった。悲喜こもごも。　パソコン２台とビデオ１台で３つまではなんとか録画可能だが、何をどう録るかが思案のしどころ。こういう時、野球の延長とか気にしなくて済むのがありがたい。 ●宇宙戦艦ヤマト２　子供の頃熱狂したアニメやドラマには、何度観ても再発見がある。思い入れが強いぶん、２度目、３度目も先入観で客観的に見ることが出来ないためだろう。　小中学校時代に、本放送と再放送を何度も観た。長いブランクの後、一昨年あたりDVDで一気に観た。で、その時は、大人になってから観たので再発見があったのだと思ったのだ。　しかし、今、CSの再放送をついつい観てしまい、さらなる再発見に自分でも驚いている。　本放送当時は、主に２つの理由から必ずしも肯定された作品ではなかった。　１つは、ヤマトを完結させた劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト～愛の戦士たち』で多くの乗員を死なせ、観客を感動させたというのに、その直後にそのテレビシリーズ版（ヤマト２）の制作を発表。今後も続けられるように、メインキャラが生き残るようにストーリーが変更されたこと。　もう１つは、当時アニメの常識だった勧善懲悪から脱却し、地球人と敵ガミラス人が互いの人類の存亡を賭けて戦うという先鋭的な設定だったパート１に比べ、パート２（さらばも）の敵白色彗星帝国は古いタイプの勧善懲悪ものに後退してしまったこと。　現在の基準でいえば、いずれも過剰なバッシングだったといえる。キャラが都合よく生き返るアニメはたくさんあるし、リアルロボットアニメすら遠い昔に滅びた今、リアルな戦争も勧善懲悪も無いからである。　ヤマト２の各話のストーリーの密度は、パート１より遙かに高い。パート１では、それぞれのキャラを描いた印象的なエピソードが多いが、それらはメインのストーリーから外れた番外編のように描かれた。古代が地球へ最後の通信をする話、相原のホームシックの話、真田の手足が爆弾だという話、どれも１話ぶん丸々費やされている。　ところが、ヤマト２にはそうした回が無い。戦闘シーンばかりで味気ないという人もいる。しかし、次々に行われる戦闘の狭間で人間を描いた、ファースト・ガンダムと同じ手法なのである。特に、古代と斉藤の度重なる衝突と、次第に変化してく関係の描写は見事だ。　また、ヤマト２の裏の主役はデスラーである。物語を通して、ヤマト乗員や白色彗星帝国の人々の変化が少ないのは、デスラーの変化を際立たせるためだった。　復讐の鬼として復活した彼は、その時点で既に、冷徹だったパート１の彼から変化している。それが最後には、自分は白色彗星帝国より、はるかに地球人類に近いと独白するに至る。ヤマト２では、彼の大きな変化を丹念に描いていくことがメインストーリーだったのである。こういう視点でずっと観ていくと、その過程が分かるはずだ。　だから、単にアニメとしての近代化にとらわれ、ファースト・ガンダムを先取りするような、正義と悪の定まらない異星人との戦争を描こうとしたならば、かえって失敗作に終わっていたかもしれない。　古臭くとも、絶対的な悪を用意し、勧善懲悪の仮面をかぶることでこそ描き出せた人間ドラマというものもある。一見、ただの勧善懲悪の１話完結ものでありながら、壮大なドラマを見せてくれたガッチャマンにも匹敵する。　そもそも、パート２もので、これほど面白い作品が何本あるだろう？　悪くはないがあまりに陰鬱なＺガンダムとか、同じトーンでつくりすぎたガッチャマンIIやガッチャマンFとか、パート１と同等以上に盛り上がったものは見あたらない。新ルパンは確かに成功したが、旧ルパンとは何か全く別の作品という感じがする。 ●エイベックス社長宅放火予告？　記者会見を開いて謝罪した方がいいのではなかろうか？　あくまで見解の相違としてごまかそうとするなら、事態の泥沼化は免れない。　これは、エイベックスにとっても２ちゃんねらー含むネットの住人にとっても、大きなチャンスであるはずだ。　エイベックスが、公式の場でネット上の著作物にも著作権があり、保護されるべきだという見解を示せば、モナーの権利を守ろうとしてきた人たちにとっても福音となるであろう。　エイベックスは、先進的な企業として株を上げ（株価は下がるかもしれんが）、ネット文化も保護される。両者ともに得をするではないか。マイナスをプラスに転換する絶好の機会であう。　人の噂も49日（誰かの言い間違えだが、実情には近い）。今、何の手も打たず、警察に犯人探しなどさせて49日後を迎えた時のことを考えると、空恐ろしい。 ●国勢調査　５年前にはなかった、調査を拒絶する人が続出しているという。確かに、設問はプライベートに入り込み過ぎるように思う。みんなでデタラメな回答をしたら、どうなるのだろう？第322回●越前市誕生　　　　　　　　　　　2005.10. 1(土) ●石田さんのおかげでした　昔のとんねるずは、勢いがあったなぁ。みなさんのおかげでしたになってからは、すっかり勢いが衰えた。それでも野猿の頃はまだ楽しかった。　今や、食わず嫌い王しか看板企画がなく、時折面白い企画があってもすぐに終わってしまう。視聴率不振で消えていったコント番組と同じか、コントは面白くても数字が取れないという。面白いコーナーほど視聴率には結びつかず、単なるトークに過ぎなくなった食わず嫌い王のような無難なコーナーの方が、見やすいのだろう。　とんねるずの場合は、しかし、それだけでは説明がつかない気がする。昔、あんなに面白いコントを連発していたのに、数年前に急激につまらなくなった。とんねるずがではなく、コントのつくりがつまらなくなったのだ。　たいへんな手間と予算をかけたらしきコントが２、３度あったが、これがほとんど笑えない。そう思っているうち、コント自体が無くなった。　私も結構、とんねるずフリークだと思ったのは、クイズで放送内容に関するものは、ほとんど分かったことだ。 ●廃品回収　秋の廃品回収近し。雑誌類を束ねる。重労働である。雑誌の重さと量もさることながら、リサイクルのため、数年前からビニールひもが禁止になり、きつくしばりにくい紙ひもになったのが痛い。　買う雑誌が減ったので、いつも８束あるところが、６束で済んだ。 ●のまネコ騒動 in ズムサタ　新聞記事になったので、今朝のズムサタでも取り上げられた。のまネコ騒動が殺人予告にまで発展したという点をメインに、これまでの経緯が簡単に紹介された。　商標登録が取り下げられ、のまネコFLASHも引っ込めたのだから、一応の決着といえるが、釈然としない人も多いのではないか。　殺人予告に関して、エイベックスが、インターネットの悪い面が出てしまった云々と意味不明なコメントを発表するに止まり、著作権侵害等についての謝罪は無かった。　結局のところ、長期間に渡る幾多の抗議は意味が無く、嫌がらせや殺人予告によって（エイベックスは殺人予告の前に決定したと言っているが）、商標登録が取り下げられたのである。　つまり、エイベックスは自らの過ちを認めていないのであり、多数の抗議だけでは一切動かなかった（むしろ積極的に抗議の声を力でねじ伏せた）ことを示している。　この展開は、非常によろしくない。なぜかといえば、一部の過激な２ちゃんねらーの行動は、テロの理屈と同じだからである。　一切聞く耳持たない相手と戦うにはどうすべきか？　みんなの共有財産を勝手にパクって自分のものにしてしまうのと、掲示板に書く殺人予告。いったい、どちらが悪質なのだろうか？　それを天秤に掛けたとき、前者の方がより悪だと判断したならば、後者の対抗策が正当化されかねない。　いやがらせや殺人予告が違法で犯罪だと分かっていても、相手がそれ以上の悪ならば、やむを得ない。そう、考える人が多くなれば、予告だけでは済まなくなるかもしれない。　事実、これまでの抗議は何の役にも立たず、いやがらせと殺人予告がエイベックスを動かしたのだから。　全ての元凶であるエイベックスが、この一件に対してあまりに無自覚なことが、恐い。同社所属のアーティストの、何件ものパクリ問題。オレンジレンジに対する謀略。週刊誌やワイドショーに圧力をかけることが出来ても、ネットは無法地帯。このままでは、これら悪い話もどんどん広がっていくことだろう。蟻の一穴から、なんとやら。 ●丸紅雑感　書き忘れたことがあるので少々。丸紅が、もしもう一度、価格の表記ミスなどをやってしまった場合。私は不安である。あの一件の後、自動返信のメールでは受注完了しないように改良され、９割引の激安パソコンを売る心配は、二度と無くなったろう。　しかし、前回の騒動だけ頭にある注文者なら、なんで、今回は売らないんだ！　と、抗議するに違いないのだ。　理屈は正しくても、心情は別の問題。結局、丸紅は客のことなどどうでもよく、保身しか考えていないのだという思いが残る。　私は事情を知っているから文句は言わないが、騒動の詳しい経緯など、一般には伝わっていないのだ。　というより、人間の欲望には際限が無い。明かな表記ミスでも、そいつに出くわす確率は宝くじに当たるようなもの。そんな幸運を前にすれば、前回は売ったのだから今回も売るに違いないという、手前勝手な理屈に支配されたとしても、常識を欠いた人間とはいえまい。　目前のトラブルは金銭的損害をもって解決した丸紅だが、それが別の爆弾を抱え込む事態を生んでしまった。 ●越前市誕生　武生市とどこかが合併して、本日誕生した。いわゆる平成の大合併。しかし、こういう命名には疑問がある。南セントレア市よりは健全かもしれないが、江戸時代の地名を安易に使いすぎる。伝統的な同じ地名を冠した市が、２つも３つも出来るという異常事態もある。　福井県の北（嶺北地方という）半分が越前。南（嶺南地方）が若狭である。嶺北地方とはいえ、その中の一つの市が越前と名乗るのは妙な話。まあ、べつにどうでもいいんだけど。　笑ってコラえての吹奏楽に登場する武生東高校なども、市の名前が無くなると変なものだ。

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